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ダダダ研究室
ダダダ研究室

カテゴリ「研究室19件]2ページ目)

ショッピングモールにやってきた。猫使のための日用雑貨を選び、気晴らしにゲームコーナーへも向かう。無数の光と音の中ではしゃぐ猫使の姿は、その場だけ切り取れば人間の子供とほとんど変わらず、ただ純粋に微笑ましい。気分転換に来たはずが、気づけば観察記録になっている。

階段を前にした猫使は、ためらいもなく二段飛ばしで駆け上がり、踊り場から身を乗り出して辺りを観察している。その猫的な跳躍力を目の当たりにして、この「キャットタワー」で鈍くさい猫が自分1匹だけだと一段ずつ階段を登りながらため息をついた。

ふいに天井近くに取り付けられた監視カメラの存在に気づく。踊り場の猫使と、天井の監視カメラを同時に視界に入れた時、背筋に寒気を感じる。それは猫使の瞳が無機質に感じたからか、それとも、カメラレンズに生物のような視線を感じたからかーー

楽しいお出かけに水を差さないよう、ひとまず猫使と遊ぶことに意識を集中させることにした。のろのろと息を切らせながら階段を上がっていく。

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名称そのものや猫耳・尻尾といった分かりやすいパーツによって「猫」の側面はいかなる場でも現れる。「猫」がプライミングされた観察では「人・機械」なら身を震わせる武装状態でさえ、「かわいい猫」ならコスチュームだ。いや、むしろそれなら構わないのだ。

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猫でもあり、人でもあり、さらに機械としても設計されている猫使にとって、世界は丸ごと遊び場だ。街角の公園、ショッピングセンターの吹き抜け、駅前ロータリー、路地裏の自販機の下、深夜のコンビニの前――猫使が、猫のように茂みに飛び込み、人のようにベンチに腰掛け、システマチックにモニタリングするプロセスを観察し、記録し、考察するたびに、新たな発見が積み上がっていく。ああ、追いかければ追いかけるほど、時間が足りない……。

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一噛みで骨を砕く犬歯、肉を引き裂く鉤爪、抵抗を許さない筋力を備えた殺傷能力を有する生命こそパンダであるにも関わらず、丸いシルエットとつぶらな瞳を強調することで愛らしいマスコットとして日常的イメージが形成されている。猫使も同様に……

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「ネズミ」は気配を察知した瞬間に自発的な排除行動に移り、「オバケ」は事実上準備することができない。行動のコントロールのために好物の「ハマチ」と「サーモン」を適切に管理することがマスターの義務だ。

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銃と鉈を標準装備する猫使が、たとえ武器を構えることを前提に設計されていたとしても、無邪気な子どものように、猫らしく気ままに、楽しませる存在として日々を重ねてほしいという願いから、今日はピザを手渡した。

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猫使というキャラクターとの出会いから、我が「研究室」はその日々の変化を記録するための実験環境として存在している。デスク上の筆記具から床の余白にいたるまで、そこにあるすべてが、猫使ためのレイアウトだったことになった。猫使との共同生活の中で、生体観察担当として今日もノートの1ページが埋まる。

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追いかけて遊ぶレーザー銃かもしれない。ネコの苦手な水鉄砲かもしれない。ただのレプリカで中身は空っぽかもしれない。3kgを超える実銃を、身長140cmの小さな体があんなに軽そうに抱えられるはずがない。あれはよくできたオモチャだ。そうやってオモチャで遊ぶ風景を想像しながら、眼前の事実を曖昧にしていく……

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ファイルに銃と鉈が同梱されている事実だけで、いつかその出番が来ることを前提にして作られていたのだろうと想像しては胸を痛めている。胸を痛めれば痛めるほど、トークソフトとして活躍している姿が愛おしく思える……

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