「幸福」の表出としての口角の挙上が、人類に共通する特徴として統計的に示されたのはごく最近のことだ。同様に、猫の口角が上がったような口元にも、幸福を表す「快」として読み取りたくなる。その形状は猫特有のマズル構造に由来するだけであって、そこから内的状態を推定するのは早計だ。心拍や呼吸、筋肉の収縮具合を観察して、何らかの変化が生じた、という事実だけが残る。 2025.12.11(Thu) 22:00:00 研究室 edit